マラソン選手を先導する白バイの必要性

マラソンを先導する白バイ生活

東京2020オリンピック・パラリンピックも、いよいよ始まります。

今回は、マラソン選手を先導する白バイについてお話します。

パトカーより白バイが使われる理由

レース妨害などへの抑止力効果

マラソン大会で、選手の先導に警察車両を使うのは、

『レース妨害などへの抑止力効果。』

といった主な目的がある。

また道路交通法をもとに交通規制を布いているので、『規制区間を管理する』意味でも、選手たちの前と最後尾に警察車両を配置している。

白バイがよく使われる理由

・パトカーより機動力があり、即時対応がしやすい。
停車することになってもあまり邪魔にならない。

・道幅の狭い道でも対応できる
(障害物が発生した場合でも)

・パトカーが先導だと、選手が見えなくなる。

といった理由があるよう。
雪が降った後などは路面が滑るため、パトカーが使われることも。

バイクが全てにおいてベストという訳ではない

白バイ

選手によって個人差はあるようだが、『排ガス』は多くの選手がストレスと感じているようだ。
実際に排ガスは走ることを阻害する物質。

車であれば電気自動車や水素自動車といった排ガスを発生させない車両が存在する。

白バイの前方にも審判車両や大会先導車両、報道車両などが走行するがこれらの車両では、排ガスを発生させない車両や、ハイブリッド車両などが使われることが多くなっているよう。

しかし、一番選手に近い白バイが排ガスを出していては、、、

低速での体制維持

ランナーの速度は時速20キロ前後。
自転車でもバイクでも低速でバランスを維持するのは難しい。
車両重量が200kg〜300kgになる大型バイクならなおさら。

もしもバランスを崩してしまったら、恥ずかしいばかりか、安全監視役がレースを妨害することになってしまう。

そのせいか、マラソン大会を先導する白バイ隊員は、エリート中のエリートが選任される。

先導する人たちの苦労

長時間待機する白バイ

事前に水分はあまり摂らないようにして、トイレは済ませておくという。

それでも先導中にトイレに行きたくなってしまう場合も考えられるので、大人用オムツを装備したり、
事前に着替えも用意しておくという。

炎天下での先導

車であればエアコンで問題ないが、白バイには自然な風しかない。

時速20kmなので普通ならわずかに風を感じられるはずだが、追い風だったら無風状態だ。
最近のヘルメットは昔のものより通気性が改善されたものの、炎天下はそれなりに大変。

トイレ対策で事前に水分を控えてしまうと、熱中症になってしまう可能性もある。

その他にも長時間背筋を伸ばして、同じ姿勢を維持するのも楽ではないだろう。

選手への気遣い

選手への気遣い

先頭集団の場合、白バイは選手の前方を走るがそうでない場所は、後方や横を走ることもある。

先頭集団を先導する白バイの場合、選手との間隔には、特に気を遣っているようだ。

というのも間隔が『変化』すると、選手にストレスを与えてしまうから。
なので選手との距離が遠くなることも、間隔が『変化』することにつながるので良くないという。

選手との間隔を一定に保つには、バックミラーに目安となる大きさのシールなどを貼るという。

それなりに白バイのメリットを感じる

慣習だけで白バイが選ばれているということはなさそうだ。
パトカーだと確かに選手が見えないし、
選手にとっても邪魔だろう。

唯一の懸念材料である『排ガス』問題に関しては、2016年10月からバイクとディーゼル車の排ガス規制が、さらに厳しくなっている。<国土交通省発表

これからも白バイの時代が続きそうだ。