ブラック企業の洗脳と飲食店の人材確保から脱出するためのヒント

ブラック企業の洗脳から脱出

ブラック企業と悪質な宗教団体は非常に似通っています。

「我々のやっている事は崇高で誇り高く社会貢献に富んでいる」

自分らの価値観を絶対視し信じて疑わない。

時には国で定められた法律さえも否定してかかる人もいます。

「飲食店なんかサービス業なんだから労働基準法の通りにやっていたら回らない」

こんな暴言をはくオーナーもちらほら。

人材確保のためには強引な引き止め工作にでてくる会社もあります。その対応は宗教の強引な手口にそっくり。

目次

洗脳し辞めづらくする

悪質な新興宗教ほど信者を嵌める仕組みが精密に磨き上げられています。

いかに信者を集め、いかに搾取し、いかに在籍させ続けるかで儲けの利幅が変わってくるから。

そのためあの手この手で、入会させ退会させない手法に長けています。

「ここで信じて頑張っていれば必ず幸せになれる」「頑張って祈り続ければ長年患った病気も完治する」「誰々教祖の元で頑張れば社会も変えられる」などのような言葉を巧みに投げかけ信者を洗脳獲得し手放さない。一度入会してしまえば外部の情報を遮断し、世界の価値観の根底はその宗教の考えの元に成り立っている。こんな感じで退会させづらくする。

上記の文章とブラック企業ってどこか似通っていませんか?

よくある飲食店の求人
  • 「一緒に夢を叶える意欲ある幹部候補募集!」
  • 「業界未経験者大歓迎!重視するのはあなたの熱意!」

こんな感じで大々的に募集をかけ信者を募る。入社前には崇高な社長(教祖)のプレゼン。

「ウチでは来店して頂いたお客様に満足して貰う事を第一にしている」

こんな事を高らかに掲げ、我が社は社会貢献に長けた会社と自負してヤマない。しかしもうすでに彼らの仕込み工作は始まっているのです。

外部情報の遮断

入社後は激務で長時間拘束にさらされ、外部の情報をとる余裕もなくなってくる。

店内での会話も、天候の話しや来店した客でいい女がいた、会社の売上の話しなど他愛もない会話でうめつくさる。この会社から脱出するという選択肢をもつ発想自体を失っていく。

まるで施設内に隔離された信者のようです。

それでも中には疑問を感じ、外に目を向ける頭の良い人もいるが一網打尽に消し込みにかかられる。

今やめても就職は厳しいよ」「とりあえず3年は頑張らないと職歴にもならない」「皆誰しも悩む時期はあるんだよね~」「その年令じゃどこも雇ってくれないよ

こんな感じで是が非でも退職させないようなトークを講じてきます。

あたかも脱会を希望した信者に対して教祖が、

「今脱会すると地獄に堕ちる」

「バチがあたる」

といった根も葉もないフレーズでまくし立てるのと非常によく似ています。

上司陣も社員に退職されては自分の無能さを非難されたり、とばっちりが自分に跳ね返ってきたりするので必死になって止にかかる。

ブラック企業の飲食店も悪質宗教団体も脱会者がでたら、残された者が被害とばっちりを受けるという点は非常に似ていて興味深い事実です。

そのまま洗脳されるとどうなるのか?

最初は違和感を感じていたが、。次第に当たり前のようになってきた。もう今じゃ慣れて何とも思わない。

この段階にまで持ってくればシメたものなのでしょう。だってすべて社長(教祖)のいいなりなのですから。

ここまで育てれば、法律もパワハラも何もありません。

社員は社会が正しいからではなく、会社(社長)が正しいと言っているからその通りに実行するという姿勢になってしまいます。

こうして初めて一日15時間労働、残業代無しといった願ってもない夢が実現されるわけです。

ようやく労働基準法通りにやっていたらお店が回らないからという屁理屈が通るわけです。

なのでブラック企業は宗教と似通った手口で労働者を退職させないように工夫を凝らします。

悪質宗教の勧誘に直面した方ならお分かりかと思いますが、洗脳された信者って異常なまでの執念と信じて疑わない確固たる存在をもった奇妙な眼力を感じませんか?

宗教だとおかしいと違和感を感じるのに、企業で行われることには不思議と違和感を感じなくなってしまいます。

単純に一日16時間労働とか普通じゃありませんからね!

疑問を感じたならまず行動を

このような平気で法律を踏み倒すようなオーナーには歪んだ成功体験をもっているという背景があります。

「俺が若い時は寝ないで働いた」

「利益も上がらなく死に物狂いで頑張ったから今がある」

こんな風に自分自身の成功体験を元に考えのベースを決めていっています。

歪んでいます。

確かに死に物狂いで頑張ったのは分かりますが、それはその人個人の話し。昔の苦労、思い出話しで法律を踏みにじられちゃたまったものではありません。

社会として組織として運営していく以上は最低限のルールがあります。

低賃金・長時間で何も文句言わず働いてもらうなんて、正直虫が良すぎる話し。ルール法律を踏み倒して成り立っているというのであれば、そのルールは一体なんのためにあるのでしょうか?

典型的なブラック企業経営者の言い訳に、

「残業代を支払ったら企業は潰れ、一番困るのは従業員」

というのがあります。

この考えの根底には、残業代を支払わず最低限の給料を支払っとけばこき使える。こんな解釈も成り立ちます。

これはこれで困ります。どちらも困りますね。

もしそう考えるなら、残業代を支払ってくれる会社に就職すればどちらもウィンウィンな関係になれます。

いち早い行動を願い応援します。

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