[体験談]飲食店の社員はかなりの激務!

飲食店社員は激務

飲食店で社員として働き始めるとある疑問が頭にうかんできます。

「飲食の仕事って激務だとは聞いていたけど、どこのお店もこうなのかなあ?」

結論から言ってしまえばどこの会社、どこの飲食店も社員は半端ない激務です!

私自身も数えきれない程の飲食店での仕事を経験しましたが、激務じゃない楽な現場というお店は一つもみたことがありません。

ここでは実際に私自身が体験した飲食店での激務っぷり。

こんな事を紹介してみたいと思います。

目次

実際の自分自身に起きた飲食店の激務

とある焼き鳥屋で勤めていた時の話し。

そこは都内に数店舗しかない小さいチェーン店のようなお店でした。

仕込み作業に手間がかかるという理由で、全店舗の主力商品を、郊外のテナントを借りて一括でまとめて仕込みあげていました。

いわゆるセントラルキッチンというものです。

お店が17時にオープンという都合上、それ以前に商品を仕込んで納品するのが絶対条件。

そのため朝の8時には出勤し仕込み作業を開始します。激務が開始する瞬間です。

主婦や外国人留学生などのアルバイト達と一緒に作業をしていきますが、いかんせん会社が弱小のため設備がまるで整っていない。

作業場所のスペースも狭く、冷蔵庫にも食材が入りきらないという状況でした。

その瞬間何が起こるかというと、出来た商品を都度都度お店に運ぶという仕事が発生します。

要はデリバリーです。

焼き鳥屋の社員なのにデリバリーです。

飲食店勤務なのに意味不明な激務が発生する瞬間です。

お店は都心部にありましたが、全店舗をまわるのに1時間は要します。

そうこうしていると仕込み時間はどんどん押していくので、あっという間に17時のオープン時間になってしまいます。仕込みのバイトが欠勤した時なんかは更にです。

しかも事もあろうか自分自身の立場は店長でもあったので、早くお店にも行きたいという状況。

セントラルキッチンの工場長をやりながら店長という二足のわらじを履いているという激務!

現場で社員一人というあり得ない激務

弁当屋や大手チェーン系の居酒屋だと、SV(スーパーバイザー)といった形で複数店舗の店長として管理をしている人もいるでしょう。

ただ私の場合は、技術のいる仕込み作業(工場)から配達、お店に行っては店長としてお店を束ねる。というちょっと変わったポジションについていました。

通常飲食店の店長って開店準備から営業というのが一連の流れで、お店に常駐しているのが基本。

しかしここの飲食店では、工場・配送・接客という3種の職種を織り交ぜたような激務っぷり!

仕込み量の多い週末や年末は当然仕込み自体が押します。

そんな時はお店に行くのが20時。っていうことも日常茶飯事でした。

意味わからなくないですか?

店長経験者ならよく分かると思いますが、居酒屋の週末20時ってドピークです。

フロントにごった返す客をかき分けて店内に入り、急いで着替えを済ませます。

当然ですがお店の状況や、在庫の状態、お店の準備もよくわかりません。流れが全く分からないままただオーダーをこなしているだけ。

20時に入店では朝礼もできません。飲食店で朝礼ができないってはっきり言って致命的でした。

重要な連絡事項が、形式的な場で伝えられないのです。

予算や人件費・仕入れ原価(FL管理)もやっていましたが、激務すぎて正直なにがなんだか分からない状態でした。

現場管理のため丸一日の休日が無いという激務

日中の仕込み現場と夜の店舗を同時に管理するのは至難の技です。というか私には無理でした。

例えばこんな事もありました。丸1日の休みがない

・お店の休みは取れるのに、仕込みの休みは取れない

・仕込みは休めるが店舗営業にはでなきゃならない

前半だけ休み。もしくは仕込み上がり。こんな事も日常茶飯事の激務っぷり。

驚くべきことにこれで一日の休日扱いにされていました。もちろん休日買い取りや残業手当てなどはありません。

飲食が激務過ぎて体に異変が・・・

そんなこんなで3ヶ月休み無しの日々が続きます。

ある日足がやけに痒いな・・・とズボンをめくってみると

ふくらはぎから太ももにかけてびっしりと蕁麻疹ができていました!

何か変なものを食べたわけではないのにおかしいな。と思ってたところ医者から疲れやストレスでできる人もいると聞かされ納得。

過度なストレスや不安、焦燥感からできる「心因性の蕁麻疹」と診断されたのですね。

その瞬間冷静になりました。

俺何やってんだろう・・・。何のために生きてるのだろう?

飲食店の社員は激務だがその中で必死にやっている人も確かにいる

自分には続ける事ができませんでしたが、飲食という激務の中でも必死になってやっている人は確かに存在します。

自分が思うにそういった人ってどんな背景が後押ししてくれているのでしょうか?激務な飲食でも頑張る人

  • 家庭を持ってしまっており辞めるわけにいかない人
  • ある程度のポジションまでいってしまい給料もそこそこの人(35万円以上)
  • 飲食業しかやったことがなく年齢もそこそこなので転職に踏み切れない人
  • 本当に飲食業が好きな方(稀です)

私の今まで携わってきた飲食店の中でも、上記のような背景を抱えている人はこのような激務の中でも必死になってやっていました。

文句や不満はあるのだろうが言っている場合じゃない。という感じに見受けられました。

ただまあ飲食店ってかなり上の立場にならないと大幅な給与アップって見込めないのも現実。

店長・料理長の給料と一般社員の給料が3万しか変わらない。こんなお店も沢山有ります。

飲食店の激務に埋没してしまって、なかなか結婚できない。こんな人もいます。

もし自分自身が上記のような背景を抱えていないのであれば、いっその事転職してしまうというのも一つの選択肢のような気もします。

飲食の激務がたまらなく好きなんだ!って方は別ですが。

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